【お花畑のひとりごと】ドラマ トランジットガールズ#1,#2,#3と思い出した眠れない夜

胸が苦しくて一度にたくさん観れない。
女の子にキスされたことじゃなくて、親が勝手に再婚して、勝手に一緒に住み始めたから。

「お姉ちゃんなんていらない」
新しい家族なんて求めてない。

「私何か悪いことした?お父さん再婚したのが嫌?お父さんに幸せになってほしいって思わないの?」

観ていてもイライラするしくやしくなるし悲しくなるし理由のない涙の味を思い出す。

パパを忘れようとするママが嫌いだ。
能天気にいい顔振りまく妹が嫌いだ。
人の家族に踏み込んで父親づらする奴が嫌いだ。

自分の家だと思ってた家は一瞬で居心地の悪い場所になった。
帰りたい場所はないのに帰れる場所は1つしかない。

お母さんにも幸せにある権利はある。
一体何人に言われただろう。
その度にこの人は子どもと一緒にいるだけでは幸せにならないのかと思わされた。

大人びてる?大人ぶってる?
それだって何度も言われた。
そんなの当たり前だ。
小さい頃からいらないことをたくさん知った。
早く大人になりたかった。

愛に執着して嫉妬されると安心して甘やかされたいと思うのは子どもの心に戻りたいから?

正しい行いとか、許すとか、親が喜ぶこととかそんな答えは知ってる。

誰も言ってくれなくていい。
他人の慰めも同情も教えもいらない。

「入ってこないで。私の気持ちに」


トイレにこもって窓から月を眺めて涙を流して、声を殺して誰か...と呟き助けて助けてくれる人を待ってた。

いつかの王子さまはきっと6歳から探し続けてる。

悲劇のヒロインはお花畑の中で生きた。
現実を見たら死んでしまう。
嘘。

私は死なない。

死ぬのは別にいた。

でも生きてる。みんな。

私の気持ちなんて、誰にもわかんない!
そう叫んで家を飛び出しさまよって、それでも行ける場所は元いたところだけだった。

幸せの光に包まれても、夜になると過去を思い出すことがある。

15年間、塩辛いような甘いようなそんな味の涙を飲み続ける。

 

”君だけの王子”を名乗ってくれる人はどこ。

目覚めの別れを恐れずに、眠りにつけるのはいつか。



それでも朝になれば私は輝く。
いつでも笑っていると約束したから。

それでも母の幸せを願う。
母が幸せでいれば、私も幸せになれるから。

 


ぎゅっとぽんぽんで安らぎたい。

 

あぁ、ここは現実か。